テレンス伯父さん
御機嫌よう。
昨夜テレンス伯父さんが旅立ったわ。
前に、こんなことを言っていたの。
もう何度も経験したことだから、分かってはいたわ。
でも、慣れないものね。
本当はあの日、探索に行こうとしなければテレンス伯父さんが危篤だってこと気付けなかったの。
ファニートが友達とゲーナの森に入っていくのをたまたま見て、私も行こうとしたら、
どこからともなく声がしたのよ。
最初は空耳だと思ったけど、何度も現れるから、もしかしてと思って伯父さんの家に走ったの。
案の定、あの忌まわしいのがいたわ。
「伯父さん聞こえる?具合はどう?」
この後、伯父さんは逝ってしまったわ。
今日の葬儀にも参列して、改めて伯父さんが逝ってしまったって実感した。
落ち込む私を見かねてか、ジェイニーは私を水源の滝へ。
「モフってねー、フワフワなんだよー」
「この水はね、つめたい!」
ジェイニーのおかげで、少し気分は良くなったわ。
その後、親友グレンダに誘われるまま探索へ。
「大丈夫よ、もしかしたらまだ伯父さん、漂ってるかもしれないし」
「もう…グレンダったら」
「良い笑顔よ。さぁ、張り切っていきましょ!」
外に出るともう真っ暗。
あ…ジェロームにミルク、やってなかった。
慌てて帰ると、
ファニートがミルクをやって寝かしつけようとしてくれていたみたい。
ファニート、途中で寝ちゃったのかしら…。
ジェロームはまだキャッキャと手遊びしていたわ。
最近支えられてばっかりね…みんなありがとう。
伯父さん、そっと見守っていてください。