優しさと隠れた努力
御機嫌よう。
ファニート生誕祭の朝。
1階に降りると王族親友ダリーナがいた。
あ…。
実は昨日何も食べずに過ごしたのよ…。
私の調子を伺って帰っていくダリーナ。
まだ朝1刻になったばかりよ。
…もしかして、私のことを心配して夜からずっといたの…?
ダリーナ…
知らないうちに私のこと、見ててくれてたのね…
前は辛く当たってしまってごめんなさい。
やっぱり親友は大事にするべきね。
そのあとファニートの誕生日を祝うためにスープを作って、
1年の抱負なんかを聞きながら食べたわ。
心配してくれてありがとう、ダリーナ。
と。
そんなこと言うなんて珍しいわね。
なあに、なにがお望みかしら?笑
そういうことね。笑
もちろん、いいわよ。
快諾して、久々にファニートと探索へ。
ファニートも強くなってるわ…!
2人で同じ歌を口ずさみながら奥へ進む。
ファニートは私への攻撃をほとんど代わりに受けて、
なんとか攻略。
かばってくれてありがとう、今日はゆっくり休んでね。
帰らずの洞窟を出ると、
親友のエレアノーラが待っていて、アヒージョをくれたわ。
昨日から今朝にかけての空腹を心配して、
わざわざ作ってくれたみたい。
私はいろんな人にお世話になっているわね。
その後いつものようにゲーナの森に探索に行く途中、森の小道から出てきたお父さんの姿が。
なんだ…ちゃんと毎日頑張ってたんだ…。