エルネア杯
御機嫌よう。
エルネア杯トーナメントが始まったわ。
本当に凛々しい、見るからに強そうな猛者達。
果たして私はどこまで行けるかしら。
母は初戦圧勝。
さすが元ソウルクイーンよね。
武器が相性悪くたって何の影響もないんだもの。
次の試合は私。
スピード負け。笑
ふふ。いいのよ。
私にはまだ母がいるんだから。
それに、言い訳してもいい?
私、試合前に3人目を妊娠したのよ!
動けなくて当然よね。笑
負けてからはファニートと瘴気の森とゲーナの森を行き来する日々。
ある日私がエルネア杯で負けてから急に一緒にご飯を食べる仲になったお義母さんに、探索に誘われたわ。
「ファニートと毎日、朝食前に探索に行くんですって?」
「はい、どれくらい強くなってるか、まだわからないですけど」
いざ、瘴気の森へ!!
「あら…!あなた私のHP超えたのね!」
「あっ本当ですね!でもほんの少しの差ですよ」
「私もそろそろ、世代交代の時期かしらね」
「何言ってるんですか、まだまだこれからでしょう…」
気になる発言はあったけれど、少し、自分の成長を実感できたわ。
龍騎士になるのは誰かしら。楽しみだわ。